- 2025.05.21
- デザイン
「文字詰め」って大切なんです
こんにちは、ヨコタデザインです。
今日は、私が日々のデザインで
大切にしている作業のひとつ、
「文字詰め」についてお話しします。
「文字詰め」とは、文字と文字の間隔を調整すること。
英語では、Kerning(カーニング)と呼ばれます。
これはデザインの仕上がりを大きく左右する、
けれど、意外と気づかれにくい工程。
でも、見た人が「なんか心地いいな」と感じる秘密は、
まさにこの「文字詰め」にあるのです。
あまり知られていない地味な作業ですが、
デザインの解像度を高めるために欠かせないものなのです。1. デザインの「完成度」を左右する要素
文字詰めとは、文字と文字の間隔を“目で見て”整える作業です。
フォントや色、レイアウトが同じでも、
文字詰めの有無だけで印象は変わります。●詰めていない → 間延び・素人感・読みにくさ
●詰めている → 洗練・プロらしさ・読みやすさ
2. 「伝える力」が変わる
文字詰めは単なる見た目の調整ではありません。
読むスピードや、言葉の温度感、伝わり方にまで影響を与えます。
●間隔が広いと → 弱く、間延びした印象に
●間隔が狭いと → 緊張感が生まれ、力強く見える
つまり、言葉の「意図」や「ニュアンス」まで
コントロールできるのが、文字詰めの力なんです。
3. 見えないからこそ差が出る「プロの仕事」
最近では自動でカーニングを調整してくれる機能もありますが、
実際には細かいバランスを人の目と感覚で整える必要があります。
この“目に見えない部分”への配慮こそが、
仕上がりの完成度や、ブランドの信頼感・クオリティを支えています。📝 結論
文字詰めは「読ませる」のではなく、
「伝える」ためのデザイン。「なんか心地いい」「信頼できそう」と感じるその裏側には、
目立たないけれど丁寧に整えられた“文字の距離感”があります。
それが、ヨコタデザインが大切にしている
デザインの本質のひとつです。