- 2022.06.15
- デザイン
ロゴデザインの話【DAIWA編】
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「ヨコタのこと」に書いてあるように私は釣りをするのですが、釣り業界にもたくさんのメーカーやブランドがあります。今日はその中でも超メジャーな【DAIWA】のロゴデザインについて私目線でお話をしたいと思います。
最初に、ロゴ(ロゴマーク)と一言で言っても象徴化・抽象化された図形の「シンボルマーク」 そして、社名やブランド名を表す活字(type)「ロゴタイプ」があります。これも基本的な部分で名称や解釈はひとつではありません。ロゴに対する考え方も人それぞれで「企業やお店、ブランドを表現したものにすべきだ!」という方もいれば、「かっこよかったらエエやん!」という方もいらっしゃいます。「ブランディング」として考えると細かい話になるのですが、私自身はどちらも正しいと思っています。どちらも兼ね備えたロゴならもちろんそれが良いです。
私は仕事柄、ビルに大きく装飾された企業ロゴや食事に行ったお店など世の中にあふれる様々なロゴが気になるのですが、日常的に身に着けるものや使用するもののロゴなどは特に気になります。趣味の釣りで使う竿やリール、レインコート(かっぱ)や防寒着などもその一つです。釣り業界には【DAIWA】と【SHIMANO】という二つの超メジャーブランドがあり、昔、私は実は【SHIMANO派】でした。その理由は、「DAIWAのロゴが好きじゃなかった...」 こんなことを言うとDAIWAファンの皆さんや釣りをされる方に「道具は機能とかで選ぶもんやろ!」と怒られるでしょうが仕方ありません。実際そうだったので...。ちなみに2009年まで使用されていたロゴとマークがこちらです。
世界中の人々に愛されたトリコロールダイワロゴ。プロダクトとの相性により太陽のマークを大きくあしらったマークなどもあり、ご愛用のユーザーも多い。『水と緑と太陽』。ダイワプロダクトが活躍するフィールドをイメージしたロゴとマークである。(DAIWA公式サイトより)
そして、楽天やユニクロ、セブンイレブンなど数多くのロゴを手掛けた日本を代表するデザイナー「佐藤可士和」さんがデザインした新しいロゴがこちらです。いかがですか?好みもわかれるでしょうが私は新しいロゴに変わって【DAIWA派】になりました(笑)特にメカニカルなDAIWAのリールに入ったブランドマーク(シンボルマーク)がかっこいいです!
しかし、ネットで調べてみると昔から【DAIWA派】の方の中には「DAIWAと読みにくい」「前のロゴの方が温かみがあって好きだ」という意見や「Dのみぎにあるやつ、いらんやろ」といった意見もありました。しかし、これには意味が込められているのです。DAIWAの新たなブランドマーク”D-VEC[ディーベック]”(右)は、「Innovative Vectors」をコンセプトとして開発されました。DAIWAのDをモチーフに、「挑戦」「独創」「革新」を表し、フィッシングの歓びを世界中に広げるためにDAIWAが進むべき方向性を象徴しています。またブランドロゴ”VECTOR DAIWA[ベクトルダイワ]”(左)は、直線的・規則的にデザインされたタイプフェイスで、ジャパンクオリティの精密な技術力と、世界のフィッシングをリードする先進性を表現しています。フィッシングの感動を、誰もがより気軽に楽しめる時代へ。広がっていく未来への、DAIWAの意志を込めたマークとロゴです。(DAIWA公式サイトより)
そう、フィッシングの歓びを世界中に広げるためにDAIWAが進むべき方向性を象徴してるのです。「そんなん、言われなわからんわ!」という方もおられるでしょうが、私たちデザイナーは、こういう想い、ロゴに込められた意味を具現化、デザインしています。会社にお越しになられたお客様、訪問先で名刺を渡したお客様に「このロゴ、かっこいいですね!」と言われる方がうれしいですし、「実はこういう想いが込められているんです...」とお話しできる方が誇らしい気持ちになりませんか?どうか、今まで「ロゴなんて、いらんやん」と思われてた方も、もう一度ロゴの必要性を考えていただければと思います。
そして、私の所属するTEAM腕一本の「おかぴ~」こと岡隆之さんは、そのDAIWAのテスターとして活躍しています!スゲ~!まぁ、おかぴ~にエギングを教えたのは、ボクなんですけどね!うっ、うそでっせ!全力で謝っておきます。ごめんなさい!ぜひ、みなさんで「おかぴ~」を応援してくださいね!